筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患って今もなお闘病中であるマイク・ポーカロの救済を目的とした、前回の一時的な2011年再結成ツアーから2年半、今年に入ってオリジナルでは実に約8年振りとなるニューアルバムを制作中の彼等が、デビュー35周年を迎えた記念ツアーで堂々の凱旋来日!!
東京公演の追加として発表された東京ドームシティホール公演2daysを4時間30分余りに渡り完全収録です。 来日公演直前には先の35周年記念の欧州ツアーにて収録されたポーランド公演のオフィシャル・リリースがありましたが、本日本公演もそれに準じたほぼ同内容なセットリストとなっています。
「ホールド・ザ・ライン」、「99」、「ハイドラ」、「St.ジョージ&ザ・ドラゴン」等の初期の名曲の数々、1982年発表した金字塔アルバム『TOTO IV:聖なる剣』からグラミー賞を受賞し、TOTOを頂点に押し上げた神曲たち「ロザーナ」、「アフリカ」はもちろんの事、本邦初ボーカリスト・デビューとなったスティーヴ・ポーカロがリード・ボーカルを取る、ステージは初披露の「イッツ・ア・フィーリング」、そして今ツアー超絶に絶好調のジョセフ・ウィリアムスの顔とも言うべき2曲の代表曲、「パメラ」と「ストップ・ラヴィング・ユー」での自信満々なパフォーマンス等々、35周年記念に相応しい最強のライヴ・アクトTOTOの唯一無比のステージングとなっています。
故ジェフ・ポーカロの後、20年にわたって2代目ドラマーを務めたサイモン・フィリップスが自身のキャリアへとシフト・チェンジの為に円満脱退、新加入となったキース・カーロックのTOTOのドラマーとしてのデビュー・ツアーでもあります。 相変わらずのルークの原曲ソロを崩して縦横無尽に早弾きしまくるのは健在ですが、「99」で垣間見せたアコースティック・アレンジメントでありながらレコードを再現する工夫のコントラストが実に素晴らしく、今回のセットでもアクセントとなっておりその世界に思わず引き込まれてしまいます。 そして前回のツアーから引き続いて、ペイチとスティーヴの2人の鉄壁のコンビネーションでのTOTOサウンドも健在で、心地よい空間を作り上げています。 (TOTOの中での2人は、キャラクターとしても鉄壁のコンビです。)
ジョセフ・ウィリアムズがステージ上でモニタリングしているソースと同等のノイズレスな非圧縮ステレオIEM(イン・イヤー・モニター)ソースと、フロント・ロウからのクリアーでバランスの良い24bitオーディエンス・マテリアルとを完全フル・マトリックスを施し、表情豊かな奥行きと厚みのある三次元サウンドで、当日の熱気を完全再現!! 誰もが納得の素晴らしいサウンド・プロダクションとなっています。 また、ボーナス・トラックとして当日のサウンド・チェック・セッションも収録です。